マグロ解体ショーを開催しました!
2025年5月24日(土)に杭州日本商工クラブの青年会と交流分科会ならびに蕭山日商クラブの共催によるマグロ解体ショーを開催しました。昨年は諸事情から忘年会をはじめとする多くのイベントの開催を見送ったこともあり、是非子供達も参加しての大いに盛り上がるイベントを何か開催させていただきたい、というメンバーの強い思いと、会場となった日本料理「吉雅家」をはじめ、多く関係者のご協力のもと、実現しました。お蔭様で当日は子供達も含めて144人が参加され大いに盛り上がりました。
解体したマグロはスペイン産の本マグロで約100Kgもある重量級です。大人も子供達も興味津々で見守る中、吉雅家の料理人を筆頭に職人が手慣れた様子で次々と解体されていきました。
(以下添付写真をご覧ください)
その後、参加者の歓声と共に、お刺身は当然、手巻き寿司も含めて、マグロの動きそのものの様に速く飛ぶように参加者の舌鼓の音色と共にお腹の中に納まっていきました。しかしながら、マグロは100Kgもあります。とても食べきれるものではありません。残ったマグロ(兜も尻尾も含めて食べつくす(笑))については、打包の希望者による壮絶な「じゃんけん大会」による争奪戦を実施しました。お蔭様で、100Kgのマグロは全て完売(いや、食べつくされた?)し、遥かスペインから中国まで来たマグロも美味しい美味しいと満足して味わっていただけたので、さぞかし本望であったろうと、思った次第です。
さて、現在中国では日系企業は全体的に厳しい状況であると聞こえてきますが、あきらめてしまったら、立ち止まってしまったらそれまでです。ぜひ今回のマグロにあやかって立ち止まらずに泳ぎ続ける、ひたすら前向きに困難にも逆流にもめげずに立ち向かっていきましょう! これが我々の血肉になってくれたマグロのご恩に報いることだと思います。
杭州日本商工クラブの青年会、交流分科会ではこれからも様々なイベントを企画して皆様との交流促進の場をご提供させていただきたいと考えております。これからもよろしくお願いいたします。
余談:
今回のマグロは開催3日前の時点でまだ上海空港にあり輸入通関前の状況でした。中米貿易摩擦含めて税関が厳しくなっている中、もし、主役のマグロが間に合わなかったらどうしよう。。。と不安がよぎりましたが、吉雅家をはじめ関係者の努力によりお蔭様で間に合いました。謝謝大家!
豆知識(ご参考として):
マグロは日本語では「鮪」です。これは身が多く有るということと、見た目が「真っ黒(まっくろ、まっぐろ、まぐろ)」ということもあるようです。一方、中国語(普通語)ではマグロは「金枪鱼(jin qiang yu)」と呼ばれています。理由は見た目が金色がかった青緑色に見え金属光沢のような輝きが「金」と表現されたようで、「枪」はマグロの鋭く尖った口先と流線形の体型が槍や銛のように突き進む形状を連想させるためのようです。尚、一部の地域(特に台湾)では「鲔鱼」(wei yu)とも呼ばれています。この漢字は正に日本語の鮪ですね。でも大元は広東語でマグロのことを「吞拿魚(tan nah yuh)と言いますので、これは英語の「ツナ」を広東語で音訳したところからきているようです。ちなみに、中国語の普通語の金枪鱼を広東語で発音すると(gam cheung yuh)となります。 なぜか広東語は優しく温かく感じるのは広東省に縁のある私だけでしょうか。シューマイやチャーシュー、そしてキョンシーもそうですが、日本でよく耳にする中国原産の料理等の呼称は広東語が多いので耳になれているのかもしれませんね(執筆者談)。






以上
2025年5月
杭州日本商工クラブ 青年会・交流分科会